SCADA MAGAZINE » IIoT新時代で注目度の増す監視制御システム(SCADA)の未来トピックス » IT、OT、ETの融合を目指すSCADAシステム、横河SCADAソフトウェア (FAST/TOOLS)とは?

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IT、OT、ETの融合を目指すSCADAシステム、横河SCADAソフトウェア (FAST/TOOLS)とは?

工業計器・プロセス制御専業メーカーとして国内外で事業展開する横河電機が、海外向けに展開していたOpreX™ Control and Safety Systemのラインアップ・広域分散監視SCADAソフトウエア「FAST/TOOLS(ファースト・ツールズ)」を国内向けに「FAST/TOOLS R10・04」をリリース。開発の背景や商品の詳細を紹介します。

OpreXとは

OpreXとは、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含している、制御事業の包括的ブランド。OpreX Transformation、OpreX Control、OpreX Measurement、OpreX Execution、OpreX Lifecycleの5つのカテゴリーから成り立ち、「FAST/TOOLS」は、OpreX Controlを構成する製品・ソリューション群の一つであるOpreX Control and Safety Systemに属します。

開発の背景

IoTやビッグデータ解析、クラウドなどのIT技術の発展に伴い、SCADAシステムの分野では、情報・運用・エンジニアリング技術(IT、OT、ET)の融合によるデジタルトランスフォーメーションが進んでいます。無人監視、遠隔監視、企業規模での統合監視など、多様なSCADAシステムに対してIT技術の適用が進みつつあります。

生産から納入までのサイクルでは、短縮および柔軟な対応が日々求められており、リアルタイムの生産能力や生産の状況を簡単に管理者が確認できるようになることが企業の利益を確保するために最も重要な要素となっています。

「FAST/TOOLS R10.04」は、OPC-UA(※)をはじめ、オープンなインタフェースを多数備えており、これらを活用することにより、ITとOTの融合を促進することができます。オペレーションを単純化し、作業を自動化し、適切な情報をユーザに提示することで、お客様の運用コスト(OPEX)の削減に貢献します。生産現場のデータをお客様にとって意味のある情報に変換し企業活動全体での活用を可能にすることで、お客様の投資効果の最大化を支援します。

※OPC-UA: OPCは産業オートメーション分野やその他業界における、安全で信頼性あるデータ交換を目的とした相互運用を行うための標準規格。2008 年に発表された OPC Unified Architecture(UA)は、各OPC Classic 仕様の機能性全てを、拡張可能なフレームワークに統合した、プラットフォーム非依存のアーキテクチャ

引用元:横河電機株式会社公式HP(https://www.yokogawa.co.jp/news/press-releases/2019/2019-04-17-ja/)

公式HPで紹介されている広域分散監視 SCADAソフトウェア FAST/TOOLSの特徴は以下の通り。

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