公開日:|更新日:
SCADAでよくある質問【FAQ】
監視制御システム(SCADA・Supervisory Control And Data Acquisition)に関する、よくある質問を紹介します。
Q.SCADAの基本機能とは?
各SCADAソフトによって、標準機能や追加開発できる機能はさまざまです。基本的な機能としては、設備をグラフィカルに表示・監視するグラフィック画面、アラームを監視するアラーム機能、プロセス値をトレンド表示するトレンド機能、 コントロール・グループ機能、帳票機能などがあり、アラームやトレンドなどは過去の履歴を参照することも可能です。
Q.SCADAの対応言語は?
海外で製造販売されているSCADAでは、日本語対応していないソフトも存在します。海外で製造され、日本国内で販売されているものに関しては、日本語対応はもちろん、英語、中国語、台湾語またはタイ語など、多言語で作成・開発ができるものも多々あります。各社ソフトが一概にどの言語に対応しているというものではないので、導入時に各SCADAソフトの対応言語についても確認が必要です。
Q.スタンドアローン(スタンドアロン)構成とは?
システムの構成をする際に、ネットワークや他の機器に接続しないで、独立した環境・単独で動作している環境で構築する構成。同一パソコン内でSCADAシステムを稼働されるシンプルな構成です。
Q.クラウド型SCADAはセキュリティ面で問題ない?
SCADA(監視制御・データ収集システム)や産業制御システム(ICS)において、外部ネットワークと接続することは増えてきていますが、その場合には特にセキュリティ課題としっかり向き合う必要があります。IIoT化が進むにつれて便利な側面ばかりが取り上げられますが、外部ハッカーの標的となっている部分もあるため、重大なリスクも負っており、環境に応じたシステム構築方法とセキュリティ対策を講じる必要があります。
Q.SCADAソフトの展示会・セミナーはある?
製造業・物流向け製品・ソリューションなどを出展する展示会や、各社で行う商品開発・展示・セミナー・説明会などが行われます。「モノづくり」をテーマとして、最新技術の展示や出展者セミナーやIIoT・オートメーション関連のイベントの一部門として出展されることが多いです。
Q.SCADA/DCS/PLCの違いは?
SCADAは工場など大きな施設やインフラを一元管理するシステム。DCSはそれらを分散管理・制御するシステム。PLCは機械を自動制御する装置となっています。それぞれに特徴やメリット、デメリットがあるのですが、ネットワーク技術が進歩し、強固な相互関係を築けるようになってきた現在においては、その差は薄れてきていると言われています。それぞれの特徴をしっかりと把握し、適切なシステムを導入するようにしてください。
Q.制御システムのセキュリティ対策はどこまで必要?
企業が受ける「サイバー攻撃」の対象は、主に業務システムやウェブサイト。狙われるのは「知的財産」や「個人情報」が中心でした。しかし、SCADAをはじめインターネットにつないだオープンな制御システムを用いる機会が増えました。その結果、プラントやインフラ制御のために用いられている「制御システム」も、サイバー攻撃の脅威にさらされています。
こちらでは、SCADAシステムに必要なセキュリティ対策についてまとめています。
Q.スマート工場化でSCADAを導入する必要性は?
製造分野におけるスマートファクトリーの広がりと同時にSCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)が注目されるようになってきました。スマートファクトリーが工場の完全自動化とネットワーク管理、IoT化を示すのに対して、SCADAはERP、MES、PLCをつなぎ合わせ、工場の状況を「見える化」して把握する重要な機能を果たしていきます。
ここではスマートファクトリーにSCADAを導入する必要性、導入した後にもたらすメリットについて紹介します。
SCADAとMESの違いとは?
製造工程がIoT化される中で、様々なシステムの導入が必要になります。ここでは、製造現場で活用されるMESや自動制御を行うPLCとSCADAの違いについて確認し、それぞれの機能と役割を考えていきます。製造実行システムのMESと自動制御システムの間に位置するSCADAの理解を深めることで、スマートファクトリーに対応できるシステムが見えてきます。そして、SCADAとMESの違いに対する理解を深め、自社の製造環境に最適なSCADAの導入について検討していきましょう。
SCADAの導入メリットとは?
SCADAの導入を行う場合には、メリットやデメリットなどさまざまな面からの検討が重要です。例えば「システムの全体的な制御や監視が行える」「開発コストが抑えられる」などのメリットが挙げられる反面、「導入コスト」や「セキュリティ対策」といった面についてもしっかりと考えていくことが大切になってきます。
さらに、導入にあたっては費用対効果やROIも十分に検討した上で、自社にとって導入メリットが大きいかどうかを判断する必要があるといえるでしょう。
おすすめSCADAソフト3選
SCADAを導入するにあたって、自社の環境や仕様、既存機器との連携など、さまざまな点を考慮しなければなりません。開発や導入の工数やコストも含めてコータルコストを加味したうえで、おすすめのSCADAソフトを3つピックアップしました。
コストパフォーマンス、使い勝手など各機能を比較。また、導入時・導入後に安心・安定して使用し続けられるかという点を考慮し、「コスパ」「実績」「知名度」別に参考となるパッケージ料金とカタログをご紹介しています。気になるSCADAの詳細を確認したうえで、どんな仕様での導入を検討しているのか、特別な開発が必要なのかなど、具体的な問い合わせを各社にしてみましょう。
-
01コスパ
COST PERFORMANCE
FA-Panel6
tag数無制限1クライアント:275,000円(※2)引用元:株式会社ロボティクスウェア公式HP(https://www.roboticsware.com/pdf/pamphlet/FA_Panel6.pdf)
標準装備の幅広さに加え、日報作成などの便利な機能がパッケージに組み込まれ、追加開発や管理拡大時にもほぼ追加購入は不要。導入後のトータルコストを含めてコスパの良いプランで提供されています。
-
02実績
INTRODUCTION RECORD
zenon
16tag制限プラン:150,000円(※3)引用元:株式会社リンクス公式HP(https://linx.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/01/linx_pamp_1912_COPADATA.pdf)
トヨタなど世界のトップメーカーが導入したSCADA/IIoTプラットフォーム。150,000円からのOperatorライセンス開発版(含むテスト用ランタイム)も用意されており、最小構成での導入も可能です。
-
03知名度
MAJOR BRAND
AVEVA
料金プランの記載はありませんでした引用元:AVEVA公式HP(https://www.aveva.com/ja-jp/)
AVEVA社のSCADAソリューションは世界中の180ヵ国以上で業種を問わず標準的に使用されており、累計で約80万本以上のライセンス導入※という実績があり、全世界的な知名度を誇っている企業です。
参照元:Pro-face公式HP(https://www.proface.com/ja/lp/aveva/2022)