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仏Schneider Electricによるスマート工場のソリューション強化
※出典:ニュースルーム|Schneider Electric
※出典:新たにリニア搬送システムやSCADAを展開、シュナイダーエレクトリックが強化|MONOist
シュナイダーエレクトリックによるスマート工場のソリューション強化
「あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを」を目指す世界的な電気機器・産業機器メーカーとして、コーポレート・ナイツ社が2021年1月に発表した「世界で最も持続可能な100社」のランキングで1位※に選出されたこともある仏Schneider Electric(以下シュナイダーエレクトリック)が、日本国内でのスマート工場化をアシストするソリューションの展開をさらに強化することを発表しました。
2017年に買収したデジタルから引き継いだHMI機器ブランド「Pro-face」を2021年にIoTブランドとして転換するなど、DXソリューション事業の国内での展開拡大にかねてから注力してきたシュナイダーエレクトリックですが、この「Pro-face」ブランドからSCADA/HMIソフトウェア「BLUE Open Studio」を2021年11月17日にリリースし、また、ハードウェアに依存した設計思想からの解放を実現する新たなソフトウェアコントローラー「EcoStruxure Automation Expert」を2022年第3四半期に発売します。
「BLUE Open Studio」は工場および製造ライン単位でOTデータの可視化と加工を可能にするソフトウェアです。「Pro-face」ブランドの製品開発で培ったノウハウを生かして250以上の通信ドライバーを標準搭載し、Microsoft SQLサーバを始めとする15のデータベースへのアクセスが可能な仕様となっています。
英AVEVAを傘下に持つシュナイダーエレクトリックですが、「今後は大規模プラントではAVEVAのシステムを提案し、BLUE Open Studioでは小規模工場のDX化のニーズに応えていきたい」とインダストリー事業部バイスプレジデントの角田裕也氏はコメントしています。
まとめ
2017年にデジタルを買収し、2021年にはアドソル日進とのパートナー契約を締結するなど、日本国内でのDX事業の展開にかねてから積極的だったシュナイダーエレクトリックですが、今回の発表も同社の長期的な経営戦略に位置付けられています。また、今回の発表では、SCADA/HMIソフトウェアに欠かせないネットワークスイッチについても、「Modicon」ブランドから新たに「Modiconスイッチ」をリリースすることがアナウンスされました。
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おすすめSCADAソフト3選
SCADAを導入するにあたって、自社の環境や仕様、既存機器との連携など、さまざまな点を考慮しなければなりません。開発や導入の工数やコストも含めてトータルコストを加味したうえで、おすすめのSCADAソフトを3つピックアップしました。
コストパフォーマンス、使い勝手など各機能を比較し、導入時・導入後に安心・安定して使用し続けられるかという点を考慮し、「コスパ」「実績」「知名度」別に参考となるパッケージ料金とカタログを紹介しているので、気になるSCADAの詳細を確認したうえで、どんな仕様での導入を検討しているのか、特別な開発が必要なのかなど、具体的な問い合わせを各社にしてみましょう。
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24時間稼働・既存設備のまま
導入したい製造業向けFA-Panel6
※引用元:FA-Panel6公式サイト
https://www.roboticsware.com/jp/fapanel-features/●一方が故障しても、もう一方が即座に切り替わって処理を継続できる二重化に対応。24時間365日の稼働が求められる製造ラインにも導入可。
●アンドン表示やガントチャートによる稼働監視、ノーコード帳票自動生成、100機種以上のPLCとの接続可能。“追加開発なし”で製造現場の改善サイクルをサポート。
●タグ数無制限・100機種以上のPLCに対応。既存の制御機器をそのまま活かせるため、低コストな導入につながる。
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監査・品質管理を強化したい
製薬会社・食品工場向けzenon
※引用元:zenon公式サイト
https://www.copadata.com/ja/products/zenon-software-platform/●FDA 21 CFR Part11やGMPに準拠した監査証跡・電子署名に対応しているから、品質保証や監査対応がスムーズ。
●高度なログ保存やアラーム履歴、帳票自動生成機能を搭載。
記録ミスや転記エラーをなくし、GMPにおける現場の記録業務の負担を軽減。●MQTT/OPC UA/REST APIといった新しいプロトコルにも対応。センサーや計測機器、MESと連携できるので、品質記録の一元管理、監査対応体制の強化に。
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停止や通信断が命取りとなる
大規模プラント・インフラ業界向けAVEVA Plant SCADA
※引用元:引用元:AVEVA公式サイト
https://www.aveva.com/ja-jp/products/plant-scada/●最大50万点のタグ・数百ノードへの接続が可能。大規模プラントでも、設備を分けずに監視できる体制を構築可。
●通信、サーバー、I/Oすべてに対して冗長化機能を備える。災害や障害が発生してもシステムが停止せず、安定した運用を維持。BCP(事業継続計画)対策としても有効。
●制御、運転、監視データを高速収集し、蓄積可能。タイムラグなく正確な制御判断ができ、事故や停止リスクを少なくできる。