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日立製作所が米フレックスウェア・イノベーションを買収
※出典:トヨタの具体事例から見えてくる、データ動線整理の重要性|MONOist
※出典:ニュースリリース|日立製作所公式HP
日立製作所が米フレックスウェア・イノベーションを買収:北米市場への大きな足掛かりへ
2022年9月6日に行われた記者会見で、日立製作所(以下日立)は米国のフレックスウェア・イノベーションを8月31日付で買収したと発表しました。なお、買収価格は非公表となっています。
フレックスウェア・イノベーションは米国インディアナ州のフィッシャーズを本拠地を置き、MESやSCADAといった製造業向けOT事業およびIT分野でのシステムインテグレーションソリューション事業を展開しています。過去5年間の年間平均成長率は20%以上に達するなど文字通りいま勢いに乗っている企業であり、同社の創業者にして社長・CEOを現在も務めるスコット・ウィトロック氏は、日立のインダストリー事業を北米で統括する日立インダストリアルホールディングスアメリカの経営陣と協力しながら今後もフレックスウェア・イノベーションを率いていくとのことです。
プロダクト・OT・IT・コンサルティングからなる総合的なソリューションで経営陣、製造現場、サプライチェーンをシームレスに繋げる「トータルシームレスソリューション」の北米市場での展開に注力している日立。
2019年には米JR Automation Technologiesを買収するなど、かねてより着々と準備を進めてきましたが、OTとITの橋渡しをする存在の不在が大きな課題の一つでした。そんな日立にとって、フレックスウェア・イノベーションはまさに掛けていたパズルのピースであり、日立で執行役常務インダストリアルデジタルビジネスユニットCEOを務める森田和信氏も、「我々のインダストリー事業のグローバル展開を推し進める上で北米市場は戦略上重要な地域の一つであり、フレックスウェア・イノベーションは北米市場でトータルシームレスソリューションを提供するためになくてはならない存在だった」
と今回の買収の意義を強調するコメントをしています。
まとめ
フレックスウェア・イノベーションは北米の組立製造業市場で高いシェアを獲得するInductive AutomationのMES・SCADAパッケージ「Ignition」のソリューション事業を展開しており、「日立製MESパッケージを本格的に北米で展開するまえに、まずはIgnitionを中心に事業を展開し様子を見ていきたい」、と森田氏はコメントしています。
新しいパートナーを獲得した日立の北米市場での事業展開に今後も要注目です。
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