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【特集】トータルソリューションで製造業のDXを推進!
小規模から大規模までシームレスにつなぐことのメリット
例えば組み込み系の小中規模システムとプラントやエンタープライズといった中大規模システムで別ベンダーのSCADAを使用している場合、データ形式や通信プロトコルが異なる可能性があり。データを相互に共有したり統合したりするのに時間と労力がかかってしまうでしょう。
このようなことを起こさないためには、エッジからエンタープライズまで、それぞれの規模感に応じたSCADAを提供し、なおかつこれらをシームレスに連携できるソフトを提供しているベンダーを選定する必要があります。
その問題を解決できるソフトとして世界的にも有名なAVEVAのSCADAについて紹介をしていきます
AVEVAとは
イギリスに本拠地を置くAVEVAは100億ポンド、日本円にして約1兆8000億円もの企業価値を持つ世界有数の産業用ソフトウェア企業です。
SCADA/HMIシステム開発におけるリーディングカンパニーの一つであり、AVEVAのソリューションは180以上の国々・12万以上の工場及びプラントで使用され、累計で80万本以上のライセンス導入実績※を誇ります。(2023年5月調査時点)
※参照元:Pro-face by Schneider Electric
トータルソリューションにAVEVAがなぜ活用できる?
エッジデバイスのインテリジェント化を実現するAVEVA Edgeから、Microsoft Azur上で使用できるクラウドベースの高速時系列データベースAVEVA Insight、業種を選ばず導入することが出来る汎用性とSCADAソリューションに欲しい、さまざまな機能が搭載された機能性、独自のHMIによる直感的な操作性が自慢のAVEVA System Platformまで、さまざまなソリューションを多角的に展開しているAVEVA。
一つのソリューションをピックアップして単独で使用することはもちろん、AVEVAのソリューションはそれぞれシームレスに連携するように設計されているため、自社のシステム要件に合わせて複数のソリューションを組み合わせて導入することも可能です。
とくに、ハードウェアからソフトウェアまでワンストップでサポートするトータルソリューションの場面においては、業務効率化のためのツールとしてAVEVAのソリューションは非常に高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。
多様な現場のニーズに応えるソフトウェア「AVEVA」のSCADA
AVEVA System Platform
画像引用元:AVEVA公式HP https://www.aveva.com/ja-jp/products/system-platform/
AVEVA System Platformは180以上の国々での導入実績をもつAVEVA がエンジニアリングテクノロジーの粋を集めて開発したフラッグシップSCADA ソリューションです。
大量のデータを取り扱う大規模システムでも効率的に管理できるオブジェクト指向のAVEVA Application Server、設備の過去の状態を「プレイバック機能」でいつでも再現できる高速時系列データベースAVEVA Historian、PLCはもちろんRESTやSOAPといったIT系通信プロトコルにも標準対応する汎用性に優れた統合通信サーバーAVEVA Communication Driverの三つのコンポーネントを含むパッケージとなっています。
また、「ユーザーエクスペリエンスに第六感をもたらす」をコンセプトに開発されたAVEVA独自のHMI「Operations Management Interface」を搭載しているのもAVEVA System Platformの特徴です。
Operations Management Interface はスワイプ、ピンチ、パンといったマルチジェスチャーに対応しているためスマートフォン感覚で操作することができ、また、アプリケーションを解像度に依存せず作成するため、どのような環境であってもストレスを感じさせることなく動作します。
AVEVA System Platformの
製品詳細を公式HPでチェック
AVEVA InTouch HMI
画像引用元:AVEVA公式HP https://www.aveva.com/ja-jp/products/intouch-hmi/
AVEVA InTouch HMIは発売から四半世紀以上に渡って支持され続けているAVEVAを代表するSCADAソリューションです。直感的に操作できるUIを実装し、OPC UAサーバーとして単体で運用することが出来る仕様となっています。
また、パッケージソフトながら自由にカスタマイズすることが出来る拡張性の高さもAVEVA InTouch HMI の大きな特徴です。製品寿命が長い安心して導入できるSCADAソリューションを選びたいという場合や、海外展開の予定があり海外で標準的に使用されているSCADAソリューションを探しているという場合には、AVEVA InTouch HMIは賢い選択肢の一つと言えるでしょう。
AVEVA InTouch HMIの
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AVEVA Edge
画像引用元:AVEVA公式HP https://www.aveva.com/ja-jp/products/edge/
AVEVA Edgeは、エッジデバイスのインテリジェント化を実現するSCADAソリューションです。Windows ServerやLinuxはもちろん、組み込みOSにも対応するため、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、産業用PCまでハードウェアを選ぶことなく使用することが出来ます。また、HTML5互換のWebブラウザーから遠隔で操作することも可能です。
単独で使用することもできるAVEVA Edgeですが、例えばAVEVA Insightと組み合わせることで、既存のデバイスをインテリジェント化しつつ収集したデータをクラウド上で管理することが可能になります。
設備のIoT化に備えたいという場合や、小中規模事業に特化したSCADA/HMIソリューションを探しているという場合には特におすすめのSCADA/HMIソリューションです。
AVEVA Insight
画像引用元:AVEVA公式HP https://www.aveva.com/en/products/insight/
AVEVA InsightはAVEVAが誇る高速時系列データベースAVEVA HistorianをMicrosoft Azure上で動作するクラウドアプリケーションとして利用するための年間契約パッケージです。ハードウェアを新たに設置したり、アプリケーションを新しくインストールしたりといった手間をかけることなくデータを収集・抽出することが出来るため、AVEVA社の他のソリューションを本格的に導入する前に試験的に利用する、といった用途にもおすすめです。もちろん、AVEVA Edgeを始めとする他のAVEVAのソリューションと自由に組み合わせて使用することも出来ます。
また、AVEVA Insightには、設備の過去の瞬間のいつでも状態を再現することが出来る「プレイバック機能」が搭載されています。設備に起きたトラブル原因を即座に確認することが出来るため、トラブルシューティングに便利な機能です。
なお、利用にあたっては年間契約が必要になるAVEVA Insightですが、契約の前に機能をじっくりと試してみたいという企業向けに、全機能を45日間制限なく使用できる体験版が用意されています。