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3業界に特化したSCADAでIIoT(産業向けIoT)の構築に力を注ぐリンクスとは?
第4次産業革命によりその役割を大きく変えたSCADAは、既に海外では積極導入が進められていますが、一方で日本では従来の「表示器」としてのイメージが強く、なかなかIIoT(産業向けIoT)として注目している企業は少ないのが実情でしょう。そんななかで、SCADAに注目している日本の会社が株式会社リンクスです。
最先端のテクノロジーを駆使するリンクスとは?
1990年に創設された株式会社リンクスは、「世の中の一歩先を行く製品を市場に提供し、国内のお客様の満足をいただくべく全力を尽くす」という経営理念のもと、常に最先端のテクノロジーにアンテナを張り続け、国内に展開しています。
そんなリンクスが注目しているテクノロジーこそが、海外で浸透率を高めているSCADAです。SCADA導入にそこまで積極的ではない企業が多い日本において、リンクスはSCADAを利用し自動車・製薬・飲食料品の3業界に特化したIIoTの構築に注力しています。
リンクスが取り扱うSCADAの特徴
リンクスが取り扱っているSCADAは、世界90カ国以上で導入が進んでいるCOPA-DATA社のSCADA「zenon(ゼノン)」です。産業用のIoTソフトウエアプラットフォームに適したSCADAであるzenonは、データ収集機能・データベース・表示器・解析・作業履歴管理などの機能を備え、さまざまな業界で活躍が期待できます。
たとえば、海外の自動車業界では、生産性を高めるための補助・支援ツールとして、製薬・飲食業界では厳しい基準をクリアするためのデータ収集機能装置として、SCADAは欠かせない機能を果たしているのです。
zenonのおすすめポイント
多方面でのSCADA導入を推進するリンクス。トヨタ自動車や大塚製薬など大手メーカーへの導入実績を重ね、注目を集めるSCADA/IIoTプラットフォーム。機能の柔軟性・拡張性にも長けており、実績と機能性を重視する人におすすめです。
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zenonの導入事例
自動車製造業への車体塗装工程の可視化と分析のzenon導入事例。制御システムをアップデートと伴い、300種類以上のPLCドライバに対応するzenonの導入を決定。塗装工程では9台のPLCとやり取りすることでデータを一元管理。導入後には機能を拡張し、収集したデータを分析し、Industrial Maintenance Manager機能によるメンテナンス作業をスケジュールを管理することで生産効率向上につなげています。
zenonのYoutubeチュートリアル
zenonではYoutubeチャンネルを運用しており、製品のチュートリアルをはじめ導入事例などを動画で紹介しています。すでに利用されている方にとっても役立つだけでなく、今後の導入を検討している方に向けても役立つチャンネルとなっています。
zenonの概要
引用元:zenon|株式会社リンクス公式HP(https://linx.jp/product/copadata/zenon/)
会社名 | COPA-DATA社(販売:株式会社リンクス) |
---|---|
所在地 | - |
主な導入先 | トヨタ自動車・大塚製薬・VW・アウディ・BMWなど |
契約SIパートナー | 非公開 |
zenonの動作環境・対応OS
Editor(開発環境)
- CPU:SSE2対応のシングルコア(推奨:クアッドコア)
- RAM:4GB以上(推奨:8GB)
- ハードディスク:最低13GB(インストール前)
- 画面解像度:1024×768(推奨:1920×1080)
- グラフィックアダプタ:Dedicated Memory 64MB
- ネットワーク接続:TCP/IPプロトコル 10 Mbps(推奨:1000Mbps)
ハードウェア動作環境
- デスクトップOS:Windows 8及び8.1 64Bit SP0, 10 64Bit 1507
- サーバーOS:Windows Server 2012および2012 R2 SP0, 2016 10.0.14393, 2019 10.0.17763
ソフトウェア動作環境
Runtime(実行環境)
- CPU:SSE2対応のシングルコア(推奨:クアッドコア)
- RAM:512MB以上(推奨:4096MB)
- ハードディスク:最低2GB+α(データ保存時にはさらに容量が必要
- 画面解像度:1024×768
- グラフィックアダプタ:Dedicated Memory 64MB
- ネットワーク接続:サーバー/クライアントプロジェクト:64 kbps(推奨:1000kbps)、冗長化構成:100 Mbps
- リモート接続:9600 bpsダイヤルアップ接続
ハードウェア動作環境
- デスクトップOS:Windows 7 SP1, 8および8.1 SP0, 10 1507
- サーバーOS:Windows Server 2008 R2 SP1, 2012および2012 R2 SP0, 2016 10.0.14393, 2019 10.0.17763
ソフトウェア動作環境
リンクスが見据える今後のSCADA活用
今までのリンクスは、自動車、製薬、飲食料品産業に絞りSCADA展開していました。これは、この3つの業界がIIoTとしてのメリットが出しやすかったのが理由です。しかし、SCADAはデータベースやデータ解析、BIツールなど、IIoTを構築するため本来であれば別個備えなくてはならない要素をすべて備えています。
そのため、リンクスでは今後3つの業界にとどまらず、よりターゲット層を広げていくことを想定。加えてzenonのクラウド展開も視野に入れ、フィールドにある大量のデータを完璧に収集していく仕組みづくりを進めています。
まとめ
「世の中の一歩先を行く製品を市場に提供する」という経営理念通り、日本では導入が遅れているSCADAを積極的に展開しているリンクス。今後は市場拡大を狙った動きを強めていくことが予想されるため、さらなる成長が期待できるでしょう。
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